Forests Can Absorb Carbon More Quickly Than Previously Thought
*本記事は2020年9月23日にNancy Harris氏、Susan Cook-Patton氏、David Gibbs氏とKristine Lister氏がThe Nature Conservancyへ投稿した記事の抄訳です。

自然が気候危機への取り組みにいかに役立つかという認識が高まっています。 立地する森林の保護から新たな植林に至るまで、森林は気候緩和に大きな効果をもたらします。
世界資源研究所(WRI)、ネイチャー・コンサーバンシーとその他の機関の専門家は、「自然林再生」(農業やその他の目的のために伐採された土地に再び樹木を生やさせる、積極的な植林とは異なる復元方法)による潜在的な炭素吸収率をマッピングしました。Nature誌に掲載され、グローバル・フォレスト・ウォッチ・プラットフォームで閲覧可能なこの結果は、森林を自然に再生させることで、2050年まで毎年最大89億トンの二酸化炭素を大気から吸収できる可能性があることを示しています。
これは毎年、世界の化石燃料排出量の4分の1を吸収する量に相当するのです。これは、現在化石燃料の排出量の約30%を吸収している既存の森林がすでに提供している炭素スポンジに加えて行われるのです。
いつ、どこで、自然に任せるか
化石燃料やその他の産業排出物の脱炭素化は、排出量削減のパズルの重要なピースであることに変わりはありませんが、自然もまた大きな役割を担っているます。
「再生」が「植林」と同義とみなされることがあまりにも多いのです。
商業種の積極的な植林と自然林の再生のバランスをとることで、炭素と生物多様性の両面でより効果的なアプローチが可能になります。
森林を自然に回復させることには、多くの利点があります。多くの場合、その方がコストが安く、在来の野生生物に恩恵をもたらす可能性が高いのです。

自然林の再生はどこで最も炭素除去の可能性があるか?
若い森林が大気から炭素を除去する速度は、世界各地で桁が違います。西アフリカや中央アフリカの熱帯諸国が最も高く、中央ヨーロッパや中東の国々は最も低いのです。
また、炭素蓄積率は通常、温暖で湿潤な気候の地域で最も高いですが、地域的なスケールでも劇的に変化することがあり、例えばコロンビアだけでも3倍の差があります。

前進するために後退する
森林被覆を拡大することは、気候変動の緩和以外にも、洪水の防止、降雨量の調整、生物多様性の損失の抑制、伝統的な生活様式や経済の維持といった利益をもたらします。森林が炭素を捕捉する可能性をより詳細に理解することで、気候変動緩和のためにどのように土地を利用するのが最も効果的かを迅速に判断することができます。